悲しみと癒しと

[グリーフワーク]「愛する人の死」を受け入れるための「悲しみの作業」それが「グリーフワーク」です。ご一緒に考えてみませんか?

悲しみを乗り越えるために

死別に関して共通した一つのことが考えられます。それは、どのような場合も「苦痛」をともなうことです。
死別の悲しみにおいて最大の苦しみは、この過渡期に「悲嘆を癒す仕事」を経験していかなければならないことです。つまり一人の人間と、私たちの新しい出発を受け入れなければなりません。

死のもたらす「永遠の沈黙」に対して心の準備ができている人間など存在しません。
愛する人に先立たれた人たちの、落ち着かない気持ちを解消するてだてはほとんどありません。自分自身から距離を置くというこの心理状態は、精神的につらい状況に置かれた時に起こる防御作用の一つです。

悲しみから遠ざかろうとしても、すぐに追いつかれます。悲しみを乗り越えるためには、「悲嘆の仕事」を時間をかけて、経験していくしかありません。

悲しみから新たな旅立ちへの過程[10段ステップ]

死別の悲しみについて、10段階のステップがあります。当然、その人の状況によって順番どおりでは無く、又はすべての段階を経て進行するとは限りません。同様に、これらの兆候はどんな方々にも必ず起こるというわけではありません。
ただ、今自分の置かれている状況、進むべき精神の状態を知ることで、わずかでも心への負担が軽減することになれば。

ショックと否定
悲劇の衝撃は、しばらくの間続くでしょう。これは仕方の無いことです。それ程、かけがえの無い方だったということなのですから。
悲しみ
亡くなったことにより涙するのは当たり前のことです。この悲しみを受け止め、感情を押さえ込むことなく外に吐き出した結果であり、正しいプロセスです。ただ、つらく厳しい心情には変わりなく、時としてその心情を乗り切るべく、大切な人の死を信じない、あるいは状況をぼんやりとしか把握しないといった悲嘆をやわらげるための緩衝剤が必要です。葬儀は少なくとも「社会的に認められた」悲しみと真正面から向き合う場を私たちに与えてくれます。
寂しさと孤独感
友人たちが、それぞれの日常に戻っていくと、悲しみとともに空虚感が残されていることに気づきます。このことによって寂しさ、孤独感、および憂うつの気持ちは、より激しさを増します。周りにいる人たちはあなたの助けになりたいと思っていても、傷付きやすくなっているあなたを気づかうあまり、さしでがましいことしかできないでいるのです。自分を助けてくれる人のためにも、今大切なことは、助けを待つのではなく、必要な助けをどう得られるのかということです。
感情的な痛み
この悲しみは、どんなことをしても「つらい思い」、「つらい情景」は次々と容赦なく頭をよぎります。今は将来のことについて大きな決定はしないようにしましょう。死別を経験した直後は考えをまとめることなど不可能です。ゆっくりと時間をかけましょう
慌てさせる
亡くなった人のことばかり頭に浮かび、気が狂ってしまうのではないかと思うことがあります。悲嘆に苦しみ自らのコントロールを失うのではないかと恐れたり、頭の中が混乱していて、何がどう起こっているのか理解できないでいることもあるかもしれませんが、今のあなたには、「安心した気持ちでいられること」が、絶対に必要なのだということを認識しましょう。
罪の意識
「私は彼のためにもこうすべきだった。」
どんな人間関係でも良いことばかりということはありません。喪失を体験すると、こういった嫌な思い出が私たちを苦しめます。このように感じることは誰でも抱くごく自然なことなのです。「私たちはうまくいっていた。」「良い思い出ばかりだった。」と自分に思い込ませようとするとかえって大きなストレスとなります。
葬儀の準備に関しては出来るだけ積極的に参加しましょう。「こんなことをしてあげたい。」「こんな詩が好きだった」その場所に同席することで、いくらか楽になった気持ちになれます。
怒り
医師、看護婦、事故で亡くなった時、あのとき誰かがもう少し注意をしていればこんなことにはならなかったのではないか、と誰とはなしに敵意を抱くことがあるかもしれません。いろいろな観点より怒りの気持ちは表現されるでしょう。そしてこのような怒りに対する良い対処法は、誰か信頼できる友人によく話を聞いてもらい怒りの感情を出来るだけ発散させることです
不況
憂うつとフラストレーションから疲れやすくなったりします。怒りは内側に向けるよりも外側に向けた方が良いのだということを心にとめておきましょう。適度な運動も鬱積された感情を発散させるのに効果的です。誰か信頼できる人にあなたの気持ちを打ち明けましょう。
回復と希望
友人と家族の愛情と奨励で、徐々に人生のための新しい意味は開かれていきます。長い時間待ち続けた転換期がやってきたのです。私たちが自分の人生を新たな気持ちで生きていこうと決心したとき、ほんのわずかですが希望の光が見えてくるでしょう。
新しい旅立ち
時間がたつにつれ、先にあるものに向かって前進しなければならないことを、私たちは無意識のうちに受け入れていきます。この時期になると、私たちは現実的世界に戻る道を歩み始めます。でもその世界は前とは違う愛する人のいなくなった世界です。ときにはまだつらく、悲しい思いをすることがあるかもしれませんが、これまで感じてきたような絶望感や無力感は少なくともなくなっているはずです。

どうしても喪失を受け入れられないときは

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  • 苦難と真正面から向き合う勇気を持ちましょう。
  • 希望を持ちましょう。あの人と分かち合った愛はいつまでもあなたの中に生き続けます。
  • 薬物治療はできるだけ避けて下さい。
  • 重要な決定はしないようにしましょう。
  • 大切な思い出を振り返ってみましょう。
  • 深い悲しみが耐えられなかったら、専門家に相談しましょう。
  • 友人の忠告に完全に依存するのを避けましょう。自分の意志を持ちましょう
  • ほかの人たちとあなたの気持ちを共有しましょう。
  • 自分のために目標を確立しましょう。
  • 友人と家族の助けを求めましょう。今までも、これからも、共に歩んでいくのですから…。
©杉田ヒューネス
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